ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

居酒屋けんざん(22) 「NHKハートネット」女性障害者の介助をめぐるツイートについて

「今日は、やる気あるんですね、はりえさん」

 

「そりゃそうさ、いつもいつも何言ってるんだかわからない話だけど、今回はわかるもの。」

 

「この件は、はりえさんから教えてもらったくらいですもんね。」

 

「おらもアンテナはってるんだよー」

 

「(笑)ありがとうございます。」

「では、そろそろ話をさかのぼってみましょう。問題になったのは、『NHKハートネット』で女性障がい者のツィートです」

"

女性障害者が

男性から入浴や排泄介助を受けることは

単なる羞恥心の問題ではありません

尊厳の問題です

心身共にナイフで

ズタズタにされる感覚でした

性犯罪被害に遭っているのと

感覚は変わりありません

 

https://twitter.com/nhk_heart/status/1647887628291678210

 

「これに対して反響も大きかったようです。」

 

NHKハートネット」女性障害者の介助めぐるツイートが物議 8年間介護業界で働いたりんたろー。が語る 4/27

https://news.yahoo.co.jp/articles/4b1ed6f9df5b68a7b012c305cdd6429e025f79ce

 

NHK職員とOBが「収入制限あり」の老人福祉施設で起こした「資産を隠蔽して入所」の大トラブル 4/27

https://www.asagei.com/excerpt/257814

 

「すごいパッシングになりましたね。」

 

「性犯罪扱いだからね・・・。」

 

「はりえさんはどんな印象なんですか?」

 

「羞恥心までならわかるけど、尊厳まで行く話かね?」

「その人の考え方だよね。性犯罪だと断言しているけど、その人自身の感覚だよね。」

 

こんな記事も書いてます

nu-so.hatenablog.com

 

「でも、セクハラってその人が不快だと感じたら、それがセクハラですからね」

 

「ああ、前もやったね」

 

こんな記事も書いています

https://nu-so.hatenablog.com/entry/2022/03/27/160000

 

「おら今病院にかかってるんだけど、先生に服を脱いでみせるのは嫌なもんだよ。」

 

「じゃあ、お産のときはどうだったんですか?」

 

「お産?お産の時は羞恥心なんて言ってられなかったよ、もうどうにかしてくれーだったわ(笑)」

 

「それとですね、文面から見て何度もその時のことがフラッシュバックするとなれば、それは立派なトラウマであって、PTSD心的外傷後ストレス障害)なんですよ。」

「それもその人の感覚ですからね。」

 

「うーん、そういえば医者でも整体師、柔道整復師でも触り方がおかしい人がいることで逮捕されているもんね。」

 

「ふり幅の大きな話ですよね。」

 

「ヌーソさんはどう思ってるのさ。」

 

「お、よくぞ聞いてくれました。オホン」

 

「この問題でよく言われているのは、その時同性を選択ができなかったのか、頼めなかったのか、サービス提供責任者も配慮はしなかったのか、ということです。」

「そして、福祉業界はどこも支援者が人手不足なんだから、で終始してしまっているんですよ。」

 

「そんなこと言ってたね。」

 

「利用者さん側が思うような選択ができない時点で、これはサービスというより、人命救助に近い話なんだろうなと感じるんです。」

「はりえさんって、運転免許持ってるんですか?」

 

「なにいってるんだい、旦那は居酒屋やる前は車の販売員だったから、うちに常時車があったんだよ。だから免許はとらされたんだ。」

 

「なら、わかりやすいと思うんですが、人命救助する時って、みんな心臓マッサージはするんですけど、人工呼吸ってやらない人が多いのをご存じですか?」

https://www.jpnsport.go.jp/anzen/portals/0/anzen/branch/tokyo/pdf/2sinpai.pdf

「もちろん感染症対策の観点で、無理に謳(うた)っていないのも確かなんですが。」

 

「あー確かに、心臓マッサージは躊躇なくできるけど、人工呼吸は戸惑うよね。」

 

「今の福祉業界は、利用者さん側が選択したりする、強い立場にあるというよりこの人命救助のような構図なんだろうと思うんです。」

 

「うんうん」

 

「極端な話をすれば、自分はいつ心臓が止まるかわからないから、同性のお医者さんに常時人命救助してもらいたい。しかも人工呼吸もちゃんとしてほしい、なんていう希望が叶うかということです。」

「これは理想でしょうが、もしそれを実現しようとなると、膨大なお金・費用が必要になりますよね?しかも果たして成り手になるお医者さんが見つかるかもわかりません。」

 

「尊厳だと訴えても叶わないということかい?」

 

「お金を積んでどうにかなる話にすらならないのが現状だといえないでしょうか?」

「もう少し人命救助の話をすれば、人工呼吸をしてくれるのは同性・異性などではなく、家族くらいなんですよ。」

 

「あーわかるよ。娘ならおらに人工呼吸してくれる気がするけど、他人はしてくれなさそうだね。」

 

「自分の理想的な人命救助を求めることと、理想的な介助を求めることが近いということは、利用者の家族くらいにしか叶えられない要望だとは思わないでしょうか?」

「介助が必要な人の家族の負担を軽減させるために創設された、介護保険の逆をいく話にすらなるんですよね・・・。」

 

「性別云々の話ではなくなるってことね?」

 

「そうです、皆さんハラスメントの話ばかりに重点を置き過ぎていると思うんです。でも人命救助の話と考えると、なんだか訴えた人の言葉が虚しくなるんですよ。だからこのツィートの反響があったときも、私は否定的な言葉が出てこなくなってしまいました。

それくらい、言っても許そうよと・・・。愚痴くらい言いたいよねって。」

 

「ところで、ヌーソさんは介助や人命救助を受けるような状態になったらどんなことが望みなんだい?」

 

「私ですか?『そのまま殺してください』です。」

 

「(大笑)」