ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

キャリア形成とSNS

SNSアカウントを育てるという考え方

 

SNSを育てる」という言葉を聞いたときに私は大きな衝撃を受けました。セキュリティやIT機器の管理方法などばかり考えてきた身として、個人情報をネット上に出すSNSというのはどうもハードルが高く感じていました。でも、企業と企業がつながるだけでなく、個人と企業がつながる時代になりつつある現代において、ネット上の個人の証明はSNSで担保されるのだろうと今は確信すらしています。

 にしても、私のSNS初心者具合は自分で情けなくなりました。ツイッターと、このブログはほぼ同時期に始めましたが、ツイッターアカウントは一度凍結されています。そして未だにその理由すらわからないという無知具合でして・・・。

 

福祉業界のキャリアとは

 

育てるといえば人を育てる以外に、最近はキャリアを育てる、キャリアを形成するという言葉も一般的になったと感じています。(転職活動中よく聞いていたんです・・・)

さて、私がいる福祉業界にもキャリア形成というのは存在します。

 

介護福祉士といっても、いきなりどこの何でもやれるわけではありません。

介護業界で言えば、訪問介護通所介護デイケアを含めます)、老健グループホーム、特養などあり、それぞれで介護福祉士が活躍しています。よく、老健や特養経験者は訪問介護通所介護の介護員を担うことはできますが、訪問介護通所介護経験者は老健や特養の介護員になることは難しいなどと言われています。業種として夜勤の有無が一番の問題ですが、一般的に言えば

訪問介護→自宅においての支援が多く身体介護が少ない

通所介護→入浴介助やリハビリ、アクティビティに特化

老健→在宅強化型などに代表されるように、高齢者の自立を目指した施設

グループホーム特養認知症重度者を対象にした身体介護が多い

という特徴をもっており、それぞれの得意とする分野が違ってきます。

 

保育園などの保育業界で言えば、障がい児保育を除くと、乳児・幼児と大きく2つに分かれています。

乳児→字の通り0~1歳程度の子どもを指します。乳幼児突然死症候群SIDS)などもこの年齢が多く、預かる上でもとてもデリケートで、慎重さが必要です。

幼児→2~5歳の子どもを指します。乳児と違い、年齢ごとに自分で色々なことをできるよう促し、最終的には小学校へ行く準備を基準にカリキュラムが組まれます。こちらはピアノが弾ける先生が多いです。

 

障がい者業界は高齢や児童よりもさらに複雑です。

身体障がいであればその部位ごとにもよります。

知的障がいは、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)に代表される症状だけでなく、IQの低さや、それに加え精神疾患も同時併発している場合もあります

精神障がいは、総合失調症、依存症、高次脳障害などの分野があります。

これらの障がいが複雑に関係しあっている場合もあり、一概に区分けがしにくい事業でもあります。

 

福祉業界といっても、これだけの幅広い職種の業界ですので、介護から保育、保育から障がいなどとまたいでキャリアを形成することはごくごくまれなことになります。

そのキャリア形成の上で、一番重要なのは資格です。介護福祉士社会福祉士精神保健福祉士という3福祉士という資格のほか、ケアマネ、保育士資格もありますが、保育士資格者はだいたい幼稚園教諭2種を持っていることが多いです。これらの資格が基礎になって各々の分野で活躍します。

 

共通するもの

 

ですが、福祉業界では共通するものが一つだけあります。それは、どの職種も利用者のケースワーク(保育はカリキュラム)と経過記録をとっていることです。私はこの記録物の作成こそが福祉業界のキャリア形成に大きく関与するものと思っています。

記録物には、それぞれの利用者に対しての記録が残る以上、どのような分野の福祉従事者かの証明になると思うからです。これらこそが資格の次に重要になる自分のキャリアを証明するものだとはいえないでしょうか?

 

最近ではこれらの記録物は、どの分野でも専用のアプリケーションを導入し一括でデータ管理をするのが主流になってきました。アプリケーションを導入する以上は、それぞれのアカウントも存在しています。となるとアカウントの管理とセキュリティ問題も発生します。

さらに、福祉業界は職員の人材流動が激しく、どのような事業でも人材の一定数は流入流出が発生しているのです。アカウントを管理する事業者側は管理業務が煩雑になり、従事者側は自分のキャリア証明をするものが事業所を変えると証明しずらいという問題が発生しています。

 

事業者はセキュリティの管理が必要、福祉従事者はキャリアの証明が必要になるのであれば、一つ提案したいことがあります。

 

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もう家からでません

提案

 

福祉関係アプリケーションのアカウントは個人のSNSと連動するようにしてはどうでしょうか?

アプリケーションのアクセスにはSNSの登録が必須ということにするんです。となれば、アカウントの管理やセキュリティは個人である福祉従事者が受け持つことになります。その代わり、記録物は個人名を別として他事業所でも閲覧できるようにすれば、キャリアの証明もできることになります。

もちろんネット上ではこのSNSの閲覧はできなく、転職活動先など本人の許可があれば閲覧できる仕組みになってくれればいいと思います。

よってお互いの利点につながるのではないかと思うんです。ましてやアプリケーションはクラウドが多くなってきたのであれば、アカウントの共用は可能なものと思うんです。

 

問題はどのようなSNSなのかなんですが・・・・。