ヌーソの皿の上

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悲観に見える介護業界のアンケート

10年後を担う中核人材が「いない」 介護事業所の4分の1が回答 国調査 5/20

kancho-t.com

10年後にサービス運営の中核を担っていく人材の適任の候補はいるか?介護事業所・施設にそう尋ねたところ、全体の4分の1を超える27.0%が「いない」と答えたことが国の調査で分かった

 

この記事を書こうとは思いながらも、随分手が止まってしまいました。

 

まず、この問題は悲観するべきなのかということです。

確かに人材不足が顕著になってきている表れではあります。

そして、さらなる高齢化が進む日本において由々しき問題が浮き彫りになったともいえる事態です。

 

ですが、もう一方で注目しなければならないのは、回答をしているのは介護事業所・施設であるということです。介護職場の職員たちがコメントしていることではありません。

つまりは、「経営者視線」であるということです。

経営者視線においての将来の「中核人材」とは何を指すでしょうか?

想像にたやすいのは

①中核を担うまでの現在は若くて、②安い賃金で働いてくれて、③その職場への忠誠心のある、④従順な人材

を指しているように思えないでしょうか?

 

端的に言えば、そんな都合のいい人がゴロゴロいるわけないんです。

介護職員には処遇改善交付金が支払われており、大よそどこの職場を選んでも、大幅に賃金の増減があるわけではありません。

となれば、介護職員の立場から言えば、

「①風通しの良い職場で、②福利厚生があり、③信頼関係を築ける指導者がいる職場」

に人が集まるのはごく自然な流れだとは思いませんか?

 

となれば、この記事で回答した「4分の1」の事業所で、客観的に見ても人材難で困難な状況に置かれている事業所は、何パーセントに上るか正確なものが欲しいと思ってしまったのが、手が止まった理由です。

 

ちょっと主観に寄りすぎていて、正確性に乏しいと感じます。