ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

福祉現場のエースの弱点

以前に話したことに重複している部分があるんですが、医療職(看護 PT OT ST)もそうですが、福祉職(相談員、介護職員(高齢)、保育士(保育)、支援員(障がい))各分野を極めた先にはどんな未来が待っているかという話をしたいと思います。

各分野、同じ福祉という名の下で仕事はしていますが、共通する技術ってそう多くはないんです。強いていえばバイステックの7原則くらいですかね。それ以外は、勉強する分野がそもそも違うものです。

その理由には、患者、利用者、園児という年齢差が大きく左右しているようにも思えます。その年齢に合わせた、必要な知識、対人援助などを駆使し経験年数を重ねることにより、各分野のエキスパートが育ち、その職場での役職を任されるようになるわけです。

 

そんなバラバラに育ったエキスパートな福祉職たちも、役職になると急に共通したものを覚えなくてはならなくなるんです。

それは、

部下たちの就業状況の管理・・・勤怠管理

少額の物品購入に対する少額の金銭管理・・・小口現金

 

この二つの管理を急に任されるようになります。

 

大きな事業所であれば、総務部・財務部で全部管理してくれるかもしれませんが、大体の福祉事業所は中小規模であり、その分野の現場役職者が担うことになります。

ここで大きくつまずく人を多く見てきました。

 

対人援助技術は大変素晴らしい方ばかりでした。5人いても回らない現場なのに、その人がいるだけで、その人を含め3人でも余裕で回せるようになったり、介護なら不穏になる利用者が減り、保育なら園児たちはその先生のお話をよく聞くようになり、支援施設ならあれ?さっきまで大声で叫んでた利用者が落ち着いた、なんていう状態にできる人たちです。

面白いもので、私が見てきたこの人たちは、多少の感情の起伏はあれど、利用者に大声を上げるようなことや、𠮟りつけるようなことは絶対にしない人たちでした。つまりは利用者たちからの信頼の厚い人と言えます。

そういう人たちですから、職員からの信頼も厚く、役職に就かれるのはごもっともと思えます。

 

ですが役職になり、勤怠管理や小口現金をやるようになると、現場のスーパースターの姿ではなくなるのです。

例を挙げれば

・口に入るものは給食費と言っているのに、違う科目で必ず出してくる

・私が触ってはいけないと言っているエクセルのセルを、パスワードを解除してまで触っておきながら「このファイル壊れてるよ、ヌーソ(怒)」とキレ出す

・末締め翌月払いという意味がわからないのか、締めの請求書をふた月もほっておく。気を付けるように伝えると、請求書を確認せず事務に渡してくる

・遅刻したのに、超過勤務手当の申請をする(遅刻分は欠勤扱いの人)

 

などありました。

それぞれには意味があることを理解してもらえないんですよ。どれも単純なものだと思いますし、この人たちは上司に指示を受けたことなのに、事務サイドに全部押し付けてこられて、トラブルになったら「知らない」で済ませば、事務サイドとトラブルになるのは当たり前じゃないですか・・・。

 

でも極めつけは、

 

・小口現金で430円+170円=700円とか

・勤怠管理で1時間15分+1時間45分=1時間

 

などの間違いもしてくるんです・・・(涙)

私も元現場職員として、落ち着いて座って作業ができないことはよくわかりますが、せめて小学生レベルの足し算は間違わないでと嘆くレベルです。

 

 

こういうことがあると、この現場のスーパースターは、落ち着いて座れないだけではない、他にも要因があるのだろうと思えます。私が思う一番の原因は、職員の話を聞いたり、しゃべっているというのも起因しているようにも思えます。

きっと、現場で利用者や同僚の信頼を勝ち取る人たちの秘密は、コミュニケーション能力の高さなのかもしれません。

スーパースターたちは、いつも話すこと・話を聞くことにリソースを割いているから、単純計算でも間違えてしまうのだと私の中では結論に達しています。

 

何が言いたいかといえば、

福祉職のスーパースターたち=コミュニケーション能力の高い人たち

 

という図であれば、

コミュニケーション能力の高い人=勤怠管理や小口現金はできない

 

であり、つまり

福祉職のスーパースターたち=勤怠管理や小口現金はできない

 

ということになってきます。

 

 

私を例にとってみても、私は現場でのスーパースターではありませんでした。私が現場にいても。利用者はいつも落ち着かなく、私の夜勤の時だけ、徘徊する利用者もたくさんいました(笑)

 

でも能力を買われ、財務や総務を経験してきた身で、ただその精度は高いとは言いませんが、できない仕事はないというのが私です。

 

周りを見渡しても私のようなタイプというのはなかなかいない特殊な例のようです。

でも私が恵まれ、よい職歴を歩んでいるかといえば、そういうことはなく、やはり現場職員のスーパースターを目指す方がよかったのかとすら思うこともあります。

 

人の能力というのはやはり差があり、得意なもの不得意なものはあるに決まっています。

となれば、福祉現場職員には勤怠管理や小口現金をさせて、その精度を求めるというのは酷なことなのだと思っています。