ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

リハビリから考える高齢者の生活

常々記事にしてきていますが、日本人って真面目ですよね。
生真面目というか、「糞真面目」とまでいわれても悪く思わない、度を越している状態なんだと思っています。

私が働き始めた頃は、仕事は定時で終わるものではなく、定時からどれだけ残業代を請求せずに仕事をこなせるかを問われていたと思います。
それが「働き方改革」などを経て、現代は定時の考え方や残業の在り方も、だいぶん考え方が変わってきていると思います。


でも、過酷な労働環境時代を知る団塊世代よりも年上の人たちは、まだその考え方から抜け切れていないように感じます。
それを顕著に感じるのが、高齢者のリハビリです。
病院などで受ける、けがや病状から身体を元に戻す「回復期」のリハビリとは違い、高齢者が施設やデイサービスで行うリハビリは回復期後の「維持期」に当たるリハビリです。
今の状態を維持するためだったり、加齢に伴う身体機能低下を防ぐためのリハビリを、施設やデイケア・デイサービスで行ってるんです。

身体機能低下が及ぼす悪影響として廃用性症候群がありますから、廃用性症候群による寝たきり予防のためにも、なにより大切なのは運動ということはわかります。


リハビリと言われると、どんなことを考えるでしょうか?
PTさんたちによる、可動域を広げるストレッチ?
ルームランナーなどの器具を使ったトレーニングマシン?
そして汗をたくさん流す姿でしょうか?

私もそうなんですが、どうしても「格好」から入ってしまいますよね?
そのカッコいい姿のために、リハビリをしてしまっている気がするんです。

その姿はまさに、現役時代に家庭を顧みず、仕事に明け暮れた頃と同じ感覚や延長線上で、リハビリをしているように思えてしまいます。
過度な状況に置くことに慣れ過ぎたというか・・・。

転倒などして骨折などすれば、廃用性症候群だけでなく、それこそ認知症の併発の恐れがあります。
でも、今の高齢者がリハビリに求めるものは、上記で書いたようなジムのような運動を好むんですよね・・・。

特にデイサービスなどで、できるだけわかりやすく、毎日できるような軽運動などでもいいんですが、こういうのは
「幼稚園のようなお遊戯だ」
と言って敬遠されてしまうんです。
いやいや、今の幼稚園や保育園のお遊戯って、もっと結構高度なことしてるんですけどね・・・(汗)

それにこのような運動に付き合ってくれるのは、女性利用者の方が多いんですが、考えてみると付き合ってくれる利用者さんも
「健康でいるためにやらなくちゃ」
という生真面目さを感じてしまいます。


老後まで一生懸命働いて、老後になったとたんに、負荷の強いリハビリを始める・・・、いやいや真面目に人生を取り組み過ぎなのではないかと・・・。


過度なリハビリをしなくても、日本人はもう少し緩く生きてもいいと思うんですよ。
では、どうやったら緩く生きられるのか??
色々考えてみました。

野蛮と言われようと、老後は狩りをしてはどうかなと。
VRなどで、獣を狩猟しないと、現実世界でも食事ができないとか??(笑)
狩猟民族時代のDNAが呼び戻されないでしょうか・・・。


鳥・鶏・・・チキン南蛮
豚・猪・・・生姜焼き定食
マンモス・・かつ丼
虫・・・・・ごはんのみ

などにして、捕れなかったら食事ができないとなれば・・・(笑)
こっちのほうが過酷か・・・。

もう少ししたら老後を迎える私たちにも、老後が楽しみになるような生き方をしてほしいなと思っています。