リンゴ食べ園児重体の保育園 改善報告書を県が受理 年度内に再度監査へ【愛媛】
リンゴ食べ園児重体の保育園 改善報告書を県が受理 年度内に再度監査へ【愛媛】(南海放送) - Yahoo!ニュース
"給食のリンゴを食べた園児が意識不明の重体となった事故で、県は、保育園の運営法人から提出された改善報告書を受理しました。
この事故は、ことし5月新居浜上部のぞみ保育園で、給食のリンゴを食べた生後8か月の男の子が呼吸困難となり、意識不明の重体となったものです。
事故を受け、県などは臨時の指導監査を行い、再発防止策の徹底や緊急時の救急対応を含む職員に対する研修の実施など、6つの項目の改善を求める通知を出していました"
この事件については、先日当ブログのニュース特集の中でも取り扱いました。
今回のニュースの前段には、愛媛県が6/26に保育園の特別監査を行っています。
https://www.pref.ehime.jp/h20100/hukushi-kansa/documents/joubunozomi_kekka.pdf
この時に出されたのが「6つの項目の改善を求める通知」になります。
1 事故の発生原因の解明及び再発防止策の徹底について
2 職員の資質向上について
3 職場環境の改善について
4 食事提供体制の改善について
5 保護者との連携強化について
6 安全管理体制の再構築について
これに対して、8/24に保育園側がその改善報告を行いました。
https://www.pref.ehime.jp/h20100/hukushi-kansa/documents/kaizenhoukoku_gaiyou.pdf
要点をまとめると
1.運営の見直し、研修会、毎月のモニタリングの実施
2.誤嚥リスクの周知徹底、協力体制・業務の見直し、心肺蘇生の訓練
3.職員間の情報共有を徹底と意見交換の場を設ける
4.食事提供に対する危機意識の見直し
5.保護者への情報発信だけでなく、相談の窓口も広げる
6.緊急対応訓練を毎週実施と危機管理委員会の設置
となっています。
改善通知から言えるのは、この事件は人為的な事故だったということであり、保育園側も職員資質・業務の見直しに重点を置いた改善を報告しています。
ですが、この内容は事件を起こした保育園が、特別行わなければならない改善点ではありません。どの保育園でも行わなければならない内容だといえます。
この事件を機に全国的にも、保育園で提供する食材が再度見直しされ、心肺蘇生法の研修などは、定員オーバーが起きて受講できない状態も起きています。
それだけ全国の保育園の現場で、緊張感が高まった事件ですので、この報告書の注目度も高いものと思われます。