ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

亡くなった人の手続きについて

実は先日、母が亡くなりました。

半年間、つらい闘病の上での死去でした。今は家族を失った悲しみよりも、母が闘病に苦しむ姿をもう見ないで済むことに、どこかやり遂げた気持ちですらあります。

 

悲しむ話はここまででして、ここからは母の死去後、私がどのような手続きをしたのかを記します。

 

 

 

まず死去直後

ありがたいことに、私は母の死に目にあうことができました。

病院へ駆けつけ、医師からはテレビでよく見た

「ご臨終です」

を直に聞いたことにいささかの衝撃を受けました。

 

でも、そんな感慨にふける間もなく、問題はここからでした。病院側で母の遺体を清め、霊安室に運ばれるまでに時間があるので、早急に斎場確保、および霊柩車の手配をするように言われたんです。母の兄弟姉妹、私からすれば叔父叔母たちへ連絡する間も与えられず、霊柩車の到着時刻をできるだけ早く病院へ教えるように言われました。叔父叔母たちの中には駆けつけたかった人もいただろうにと思い、申し訳ないという気持ちになりながらも、事前に準備していた斎場と連絡を取り合いました。

霊安室に入り、わかったことは、この病院は霊安室が一つしかなく、立て続けに患者が亡くなった場合、遺体を保管できる場所がないのだということでした。

 

霊柩車が到着して、斎場に運ぶ際の手続きで驚いたこともありました。それは、死亡診断書は明日以降になるということでした。

軽く混乱しました。医師が直接「ご臨終です」といったのに、死亡診断書は明日以降?それでいて、霊柩車の人も死亡診断書なしで運べるんですか?と。

あいにく母が亡くなった日は週末の夜だったこともあり、いろいろな手続きに時間がかかるんだろうなと思いつつも、ここらの説明は一切受けないまま母が斎場へ運ばれました。

 

 

母の葬儀

 

この部分については、宗教や契約した斎場でやり取りする内容が異なると思うので割愛させていただきます。

ただ、立位保持はできながらも、ほぼ車いす生活の父に喪主をしてもらうため、入所している施設から出てきてもらいました。そのためコロナの第8波と呼ばれる時期に、施設側には無理強いをしてしまいました。無事一連の葬儀を終えたことに、父と施設には大変感謝しています。

 

 

故人の手続き

 

そして本題です。葬儀後、私は母本人にはできない手続きに着手しました。

ここからはそれぞれの窓口ごとに説明します。

 

  • 市町村

 

国民健康保険 資格喪失届 ・・・<必要書類>後期高齢者医療保険証を返却

介護保険証        ・・・<必要書類>保険証を返却

上記は、死去14日以内に手続きが必要です。

 

・葬祭費(国民健康保険)  ・・・<必要書類>国民健康保険証と葬儀代領収書の写しを提出

 

これらの手続きをしてみての感想なんですが、この葬祭費というものをあげるから、ちゃんと国民健康保険証らを市町村に返しにきなさいよ、という仕組みなのだと感じました。遺族にそれらを勝手に廃棄させず、市町村が正確に処分をするための手続きなのだと感じました。

それを私は葬祭費からもらいに行ったら、窓口の人に「保険証まだ返却してないんですか?」などと嫌な顔をされてしまいました。いや、あのー、請求するのに保険証がいると書いてたからであって・・(-_-;)

 

 

 

母は国民・厚生年金を受給していましたが、母に必要な手続きは未支給年金の請求だけでした。ですが、この手続きはまだ終了していません。

 

・・・<必要書類>年金証書・戸籍謄本

 

 

  • 保険会社

 

母は医療保険に入っていました。ですが、長期入院のためもう請求できるものがなかったんです。もらえるものはなくても手続きは必要でした。手続きはほぼ書面で行うことができました。

 

・・・<必要書類> 保険脱退申出書、死亡診断書(写し)

 

 

  • 預金関係

 

この手続きについては、いろいろな方がおっしゃっていますよね。私の親戚にも、死去したら大急ぎで口座から全額を引き出しておきなさい、とアドバイスしてくれた人もいました。

ありがたいアドバイスですが、私は母の入院費の支払いをするため、母の口座からほぼ全額を引き出していたんです。なら放っておいてもいいと思うかもしれませんが、母には定期預金があったんです。母は自分の葬儀用に定期にしておいたお金がありました。ですが、お分かりになる方も多いと思いますが、本人もしくは本人からの連絡がない限り定期預金は解約ができないんです。葬儀用の資金なのに、本人ではないとおろせない仕組みになっていました。

でもこれも計算の範囲でした。母の生前にその定期預金を私が受け取ってしまえば、贈与税がかかるくらいの金額だったんです。なのでどのみち受け取るのであれば、幸い私以外相続する兄弟がいないので、正規のルートで受け取ろうと思い定期にしていたものなんです。

  

  そして、この手続きもまだ終わっていません。

 

  ・・・<必要書類> 相続依頼書、戸籍謄本、相続をする者の印鑑証明(父、私)通帳・キャッシュカード、実印

 



 

なぜ手続きが終わっていないのか?

 

 以上の手続きを、葬儀後ほぼ毎日電話連絡やら、役所に出向くなどする必要がありました。それなのになぜまだ終わっていないかというと、一番のネックは戸籍謄本だったんです。

生まれてから戸籍をあまり動かしていなければ、死去から10日くらいで戸籍謄本はとることができるそうです。ですが、母の出生地は樺太なんです*1 ごくごく幼少期に樺太に住んでいたらしく、その当時の戸籍謄本を手に入れるには外務省に連絡が必要なんです。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/sosiki/gaichi/kosekisyoumei.html

 

私自身も、これほど大変な手続きになるとは思っていませんでした。

 

 

以上が、母の死去後、私が行った手続きでした。

読んでいただいた方の、何かの参考にしていただければと思います。

 

 

追記:

①戸籍謄本が取れたんですが全部で2万円弱まで費用が掛かりました。

必要数4か所分で2万円弱ということです。母の生れてから死ぬまでの戸籍謄本は約5千円くらいの計算になります。まさかこんなにかかるとは(;^ω^)

Twitterでお問い合わせいただいたので、追加しておきたいものがありました。

マイナンバーカードです。家族分とっておいたほうがいいです。父と母はマイナンバーカード申請中で、丁度マイナンバーカードがない状態だったため、マイナンバーのわかる住民票を母の生前中に取り寄せたので難を逃れました。

*1:+_+