“介護保険”施行から24年「改悪が続いた」 介護現場の処遇改善訴える集会が開催 10/8
https://news.yahoo.co.jp/articles/7505ebc48924918bae7f70df2269369edcab5943
"「介護を必要とする人に対して、初期から終末まで対応可能なのが訪問介護ですが、その現場では年老いたヘルパーが、老人を介護しているなど多くの問題があります。そして介護保険制度の改訂によって、訪問介護の報酬引き下げが行われたり、生活援助の時間が削られてきました。その結果、時間内に洗濯物を回して干すことすら難しくなりました。"
"この約10年間を自分らしく過ごすためにも、『こんな介護保険制度のままではダメだ』と一緒に国に訴えていきましょう」"
また、政治にかかわる内容を記事にするのはどうも気がすすみません。
いつもここに書いていますが、私は与党の政党だろうと野党の政党だろうと特に賛成も反対もするつもりはありません。私のブログは、福祉に関わる内容を書いているだけなので、政権に対して賛成も批判もありません。
その点を踏まえて読んでいただければ、、、。
今回の介護報酬の引き下げについては、事業所運営に多大な影響を及ぼしています。
在宅介護の要である訪問介護事業所の倒産件数は過去最大で、まさに在宅福祉をこれからどうしていくのだろうと考えてしまいます。
こんな記事も書いているので合わせていただければと。
ただ関係者であればお分かりだと思いますが、今回の報酬改定の肝は、
同一建物減算(集合住宅減算)
です。
参照元|厚生労働省「令和6年度介護報酬改定における改定事項について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001213182.pdf
丁度10月の初めから適用が開始されました。
この減算ってなにかを簡単に説明すると、
老人ホームとうたい、マンションの一室を借りるようなサービスがあったとします。
老人ホームなのだからケアをしてくれる人がいるかと言えばそうではなく、同じマンション内にある訪問介護を利用しないとサービスは受けられない、もしくはその訪問介護との契約をしないと入所できない、という事業所があります。
もう10年前くらいから問題になっており、ケア付き老人ホームとうたいながら訪問介護と契約を指せるという事業所が存在するんです。
なぜケア付きなのに訪問介護と契約させるか?もちろんそれはケア付き老人ホームより、訪問介護のほうが単価が高いからです。
訪問介護は、本来利用者本人の住宅に訪問するサービスであり、訪問先から次の訪問先まで移動時間がかかるため、単価が高めに設定されています。
その抜け目を使い、同一建物で訪問介護を派遣する事業者が多いため、今回の様な報酬減算が行われたと私は思っています。
改悪であるのは確かですが、法の抜け目を使って事業を行っている事業所が、今回の報酬を引き下げたという側面があると私は思っています。