ヌーソの皿の上

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2歳男児車内置き去り死 父親「今後無いように」 保育施設の出欠確認では同様ミスが過去にも数回 保護者説明会でアプリ使用などの対策話す 岡山・津山市 について~9/14

勤務先で車内置き去り9時間半、2歳男児死亡…祖母「保育園に送り忘れた」 9/10

https://news.yahoo.co.jp/articles/b9270e9ab2ee755ce1833566012292ae9c3242e2

 

↑関連1:2歳児置き去り死亡事件 家族への来園確認怠ったと保育園が謝罪 保護者へ説明会【岡山・津山市】 9/10

https://news.yahoo.co.jp/articles/39a56a3b78d23b5fd55277b1f35fa755cc9ae9ed

 

↑関連2:2歳児車内放置死、父親「防げたかもしれず悔しい」…保育士「家族と一緒」と思い込み連絡せず

https://news.yahoo.co.jp/articles/9b539ac8aa466fe76f4ac0e98fafcb0799e444d1

 

↑関連3:2歳男児車内置き去り死 父親「今後無いように」 保育施設の出欠確認では同様ミスが過去にも数回 保護者説明会でアプリ使用などの対策話す 岡山・津山市 9/11

https://news.ksb.co.jp/article/15002507

 

↑関連4:2歳男児車内置き去り死を受け 岡山県が保育施設に安全管理の徹底求める通知

https://news.ksb.co.jp/article/15003398

”(男児の家族を知る人)

「大人(祖母)も確かに悪かった、うっかりしていて。だけど保育園も子どもを預ける所だから、大事な、小さい子を、その子らを守るための保育士さんだろう。園長から何から全部確認しないとだめだろう」”

 

 

 

 

現在、保育園に厳しい目が向けられているようです。

保育園を出欠確認が要因と報道されるようになったきっかけは、この事件によるものと思います。

nu-so.hatenablog.com

 

記事内にもありますが、

当時の小倉将信こども政策担当相は「園の責任は重い」という言葉に対し

当時の大阪の吉村洋文知事は「保育士さんの責任だというのは違うと思う」

 

という発言をしています。

 

ただ、当時の小倉将信こども政策担当相も保育園に対して、全面的な責任を問うようなこともありませんでした。

 

 

それから一年がたたない内に、今回のように保育園の「確認ミス」というニュースが飛び交っています。

 

世論は、この問題に対して社会的責任を問いたいためなのか、不適切保育をはじめ不祥事の温床・巣窟といえば「保育園」というイメージが定着しつつあるように思います。

 

 

私が言いたいのは、保育園の責任はあるにしても、報道にあるようように「確認ミス」が引き金による事件だと決められたくないのです。

 

 

その説明に比較してほしいのが開所日数なんです。

 

小学校 開校日数 205日程度

参照元文部科学省

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/gijiroku/03081101/006/001.pdf

 

幼稚園 開園日数 220日程度 

参照元内閣府

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/review/wg/shishin/k_4/pdf/s1.pdf

 

保育園 開所日数 300日程度

参照元厚労省

https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000336153.pdf

 

となっています。

 

 

小学校や幼稚園は保育園より開校・開園日数が少ないことがわかるかと思います。

ただ、保育園は300日開園しているだけであり、園児がそのすべての日数を利用しているわけではありません。

あくまで保育園は、「保育の必要性」に基づいて利用していただいています。

内閣府https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/k_11/pdf/s1-1.pdf

 

そのため小学校や幼稚園のように、登校登園する日が決まっているわけではないんです。

保護者の仕事の都合で「家庭保育」をする日もあるので、園児が300日全日利用を必ずするわけではないのです。

 

その登園の確認をするとなれば、最近はアプリも発達し確認はしやすくなったとはいえ、最終的には保育園側が電話連絡まで必要なのが実情です。

そしてその電話内容と言えば、ただの仕事の休みだったとしても、「今日は利用しない」などのとても端的な回答になります。そのような内容であれば、事前に保護者から連絡をいただいていれば、確認は必要のないものがそのほとんどなんです。

 

なかには理由を丁寧に説明してくれる方もいますが、家庭の事情ですので、保育園がそのすべてを詳らかに伺うわけにもいきません。

保育園の出欠確認は、あくまで家庭の協力に基づいたものであるという事です。

 

そのような性質のある保育園からの出欠確認の電話ですので、おのずと保護者からも「疎まれやすい」「ぞんざいな扱いを受けやすい」電話のため、保育士の負荷にもなります。

 

 

 

今回の事件の原因が、保育園の確認ミスによる部分が多いとし改善が必要なのであれば、その出欠確認に対し、その休む家庭の事情まで確認できるような、保育園側の強制力が必要だと思います。

子どもの家庭内虐待に目を向けるためにも、家庭の事情を知ることは必要だと思います。そのような強制力による出欠確認であれば、保護者の協力も得やすいと思いますが、現実的な話にはならないと思います。