保育所「実地検査」がリモートでも可能に 自治体側の要望で例外を認めたのは誰のため?
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緩和が、保育の質をいっそう低下させるのでは」
「例外を設けることで実施率は今より悪くなるのではないか」
保育行政に詳しい大阪商業大公共学部の的場啓一教授は「子どもの命を預かるサービスの監査は本来、地方分権の文脈で考える話ではない」と強調。「誰のための監査か、国や自治体は目的を達成するための手だてを示すべきだ」と話す。
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私、この時期になると毎年保育園監査のあり方について記事を書いております。
今回取り上げた記事にも、私の去年の記事にも共通してある言葉は、「保育の質」についてです。
保育の質は、リモートなどは使わずに実地監査をすれば担保できるという考え方のようです。
では聞きたいんですが、介護業界に「介護の質の担保」という言葉はあるでしょうか?
医療系老人保健施設に年1回の実地監査は全国にあるでしょうか?
そんな老人保健施設は「介護の質」は保たれていないと考えるんでしょうか?
それとも介護業界に比べ、保育業界は劣っているとでもいうのでしょうか?
実地監査一本やりに注目する考え方は、このような考え方も巻き込んでしまうことを理解できないのでしょうか?
もしやるなら、保育園利用をしている保護者による監査など、やり方はほかにもあるのではないでしょうか?
ただガイドラインに沿っただけの監査に、万能を求めすぎだと思っています。