老人福祉施設の浴室でレジオネラ菌検出、当面使用休止に 滋賀・栗東市 3/7
老人福祉施設の浴室でレジオネラ菌検出、当面使用休止に 滋賀・栗東市(京都新聞) - Yahoo!ニュース
女性浴室の水質検査でレジオネラ菌を検出したと発表した。健康被害の報告はないという。当面の間、使用を休止し、再検査で安全を確認した上で再開する。
とあります。
先日の老舗旅館のニュースのように、年数回しか湯を入れ替えないなどそもそも論外ですが、老人福祉施設の浴室となるとどのように感じられたでしょうか?
この事業所、デイサービスが併設しているところから、おそらく入浴サービスに使われていたと思います。
その事業所の評価はこちら
普通のデイサービスの様子ですよね?
普通のデイサービスという表現は、効能のある温泉付きだとか、お風呂に入り放題などの特殊なサービスをしているわけではないという意味です。
毎日、お風呂も洗うでしょうし、湯の張り直しもしているであろう、ごくごく一般的なデイサービスの印象だと感じています。
そのため、私には前述の老舗旅館のほど、悪質だと感じられないんです。
でも、レジオネラ菌が検出されたのも事実です。それはなぜなんでしょうか?
正確な情報ではないにしろその一つは、厚労省のページにありました。
厚労省では
-------
超音波振動などの加湿器を使用するときには、毎日水を入れ替えて容器を洗浄しましょう。レジオネラ属菌は60℃では5分間で殺菌されるので、水を加熱して蒸気を発生させるタイプの加湿器は感染源となる可能性は低いとされています。
また、循環式浴槽(追い炊き機能付き風呂・24 時間風呂など)を備え付けている場合は、レジオネラ症を予防するため、浴槽内に汚れやバイオフィルム(生物膜。細菌で形成される「ぬめり」。)が生じないよう定期的に洗浄等を行うなど、取扱説明書に従って維持管理しましょう。汚れや「ぬめり」を落としてレジオネラ属菌が増殖しやすい環境をなくすことが大切です。
とあります。
まず、追い炊き風呂や、24時間風呂のデイサービスというのは考えにくいですよね?
それは普通の入浴施設よりもお風呂の湯が汚れやすいからです。湯が汚れた時点で、湯の張り直しをしなければならないのに、追い炊き風呂や、24時間風呂というのは考えにくいのです。
となれば、問題を絞ると
気泡発生装置等の空気取入口や温泉水等の貯湯タンクになってくると思われます。
新しい施設なら、設備が新しいので貯湯タンク内が完全に60℃にならないなどの故障は考えにくく、また機械内部の汚れが多いとも思えません。
また、最近の施設の傾向として、泡ぶろ(気泡発生)を設置している施設も少ないと思います。泡ぶろってなにかご存じでしょうか?沸騰もしていないのに、風呂底から泡が出る仕組みなんです。どのような効能があるかなどは知らないんですが、この装置があると入浴介助する側は、浴室が暑くなり地獄なんですよ。しかも湯が冷めやすいので、介助中、湯の温度のチェックも必要なんです。
私個人の見解ですが、このニュースになった検出先は、この二つが有力な原因と考えられるのです。
つまり、これは古い施設特有の問題なのではないかと思います。
これを機に、古いデイサービス施設は、設備の見直しをしていくべきだと思っています。