2023年1月16日大手製薬会社の「エーザイ」は、開発を進めてきたアルツハイマー病の薬について、国の承認を求める申請を行ったと発表しました。
このレカネマブについて、まとめてみました。
治療薬といっても、
・認知症患者の7割を占めるアルツハイマーの患者で、かつ早期段階であるMCI(軽度認知障害)が対象。
重度の人は対象外だそうです。
その効果
当初は検証に複数年かかるとなどととも言われていましたが、
・1年半後に記憶や判断力などの悪化が27%抑制
・症状進行を7カ月半程度遅らせる効果にあたる
副作用・後遺症はどのようなものがあるの?
アルツハイマー病治療薬 レカネマブの効果と副作用は? 12/22
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/477773.html
昨年12月末には、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の治験で3人目の死亡が報告されていました。
レカネマブとの因果関係は正確なものは出ていないようですが、脳の腫れや脳内出血のリスクはあるようです。
その他のアルツハイマー薬
①レカネマブとは別に開発が進められている、「ドナネマブ」は米食品医薬品局(FDA)の承認は認められかったとの報道も出ていますね。
https://jp.reuters.com/article/lilly-fda-alzheimers-idJPKBN2TZ08G
②また、飲用薬ではなく貼付型の「アリドネパッチ」も昨年末から製造販売が承認されています。
このパッチはアメリカや韓国では承認されているそうです。ですが、このパッチはレビー小体型認知症には適応していないそうです。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/202301/578163.html
③そういえば、2年前から販売されている「アデュカヌマブ」はどうなったか?
こちらは
”「症状の改善を示す十分な証拠がない」などとして、米国で高齢者向け保険が適用されないことが決まった”
とされています
https://www.asahi.com/articles/ASQ7M6FGWQ7MULFA00D.html
なぜこれほど話題になっているの?
前段でも触れている「アデュカヌマブ」が大きな話題になったにもかかわらず、その効果が不透明だったことがまず第一にあります。
医療費が高騰しているのは日本だけの問題ではなく、世界各国でも注視されている問題です。認知症の進行抑制できる薬に大きな効果があれば、それだけ医療費抑制にもつながるため話題になっているんですね。
主なニュースリンク先
アルツハイマー病の新治療薬 アメリカで承認 日本では? 1/11
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230111/k10013946361000.html
アルツハイマー病新薬…「わらにもすがる思い」 国内で承認申請 “進行抑える”期待 1/16
https://www.nib.jp/nnn/news913w2y3io57vsn2mg7.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230116/k10013950701000.html
エーザイ認知症新薬「レカネマブ」、日本でも承認申請 1/16
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC160PC0W3A110C2000000/
アルツハイマー病の新治療薬 アメリカで承認 日本では? 1/16
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2023/01/story/alzheimer/
抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「レカネマブ」について、日本において早期アルツハイマー病に係る適応で新薬承認を申請 1/16
https://www.eisai.co.jp/news/2023/news202307.html
アルツハイマー病新薬「レカネマブ」に何を期待すべきか 1/17
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20230116/med/00m/100/016000c
加藤厚労相、認知症の新治療薬「レカネマブ」に期待 「共生と予防に資する」 1/18
https://www.joint-kaigo.com/articles/5704/
認知症薬の申請 期待にかなう準備整えよ 1/18
https://www.sankei.com/article/20230118-B5FTXFQWAFN6TAV6IIOMIDICLQ/