2022/7/8 2021年の保育事故、過去最多の2347件 死亡5人 内閣府
というニュースが報道されました。
元になった内閣府の発表資料
令和3年教育・保育施設等における事故報告集計
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/k_61/pdf/s4.pdf
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○ 報告件数は 2,347 件(対前年+332)
○ 負傷等の報告は 2,342 件(対前年+332)、そのうち 1,888 件〔81%〕(対前年+228)が
骨折によるもの。
○ 負傷等の事故の発生場所は、施設内が 2,102 件〔90%〕 (対前年+287)、そのう
ち 1,244 件〔59%〕 (対前年+250)は施設内の室外で発生
○ 死亡の報告は 5 件(対前年±0)
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保育園などは平成26年度より、事故の発生及び再発防止に関する努力義務や事故が発生した場合には、都道府県への報告義務が課されれました。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/law/kodomo3houan/pdf/h291110/jiko_houkoku.pdf
これらのデータベースは公開されています。
過去のデータ(特定教育・保育施設等における事故情報データベース【令和4年3月16日更新)を元に、その傾向を調べてみました。
事故が起きやすい傾向
・午前中
・施設敷地内(室外・園庭・校庭等)
・4~5歳児
・男児
・骨折
・上肢(腕・手・手指)
となりました。
下記は元になったデータです。
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1.発生時期時間帯
朝(始業~午前10時頃 16%
午前中 41%
昼食時・おやつ時 2%
午睡中 1%
午後 18%
夕方(16時頃~夕食提供前頃) 22%
2.発生場所
施設敷地内(室内) 40%
施設敷地内(室外・園庭・校庭等) 52%
施設敷地外(園外保育先・公園等) 8%
3.年齢
0~1歳 3%
2歳 6%
3歳 7%
4歳 11%
5歳 19%
4.性別
男児 57%
女児 43%
5.負傷状況
意識不明 1%
骨折 78%
火傷 0%
創傷(切創・裂創等) 10%
その他 5%
6.受傷部位
頭部 2%
顔面(口腔内含む) 16%
体幹(首・胸部・腹部・臀部) 7%
上肢(腕・手・手指) 52%
下肢(足・足指) 21%