逮捕の10代母親は“育児困難なおそれ”「特定妊婦」 “パチンコ”で兄弟放置 次男が死亡
引用
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北海道・釧路市で、幼い兄弟を放置したとして両親が逮捕された事件で、10代の母親は、育児の支援が必要とされていたことがわかった。
北海道・釧路市の会社員・A容疑者(35)と10代の母親は、6月8日、パチンコなどをして、2人の子どもを半日以上、自宅に放置した疑いで逮捕され、次男は死亡した。
出産当時住んでいた札幌市によると、母親は、育児が困難なおそれがある「特定妊婦」に認定されていた。
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というニュースが今日報道されました。
さて、この特定妊婦とは何かについて解説します。
まず、特定妊婦とは
児童福祉法条文法第 6 条 2 の第 5 項
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乳児家庭全戸訪問事業の実施その他により把握した保護者の養育を支援することが特に必要と認められる児童(第八項に規定する要保護児童に該当するものを除く。以下「要支援児童」という。)若しくは保護者に監護させることが不適当であると認められる児童及びその保護者又は出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦(以下「特定妊婦」という。)(以下「要支援児童等」という。)に対し、その養育が適切に行われるよう、当該要支援児童等の居宅において、養育に関する相談、指導、助言その他必要な支援を行う事業をいう。
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とあります。ちょっと難しいので約すと
未成年・生活が困窮している・のぞまない妊娠をした、などの妊婦の(お腹の)子どもを要支援と認定した場合、出産前から「特定妊婦」と認定し、必要な支援を行う
となります。
認定先は?
認定先・・・市町村(母子保健課など)
どういう時に認定されるの?
・すでに養育の問題がある妊婦(上の子どもが要保護児童の場合)
・親などの支援者がいない妊婦
・妊娠の自覚がない・知識がない妊婦,出産の準備をしていない妊婦
・若年妊娠などの望まない妊娠(妊娠を拒否)
・経済的に困窮
・この他、家族構成が複雑、親の知的・精神的障害・アルコールや薬物依存などで育児困難が予測される場合など
最後に
あちらこちらで公的機関の批判的なコメントをされている方もいますが、今回母親は未成年であり、母親の特定をさけるため、情報があえて公開されていない部分が多いのだと思います。