ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

未成年買春保育士逮捕の事件について

 

5/30 25歳の保育士が18歳未満の少女にみだらな行為をしたとして逮捕される事件がニュースに出ていました。

 

※あえて、ニュース先のリンクを貼らず、事件内容の引用もいたしません。

 

先日DBSについて記事を掲載させていただきました。

nu-so.hatenablog.com

 

その直後の事件だったため、私が一番気になったのはこの25歳保育士は、今後児童福祉に戻れるのかについてでした。

来年春にDBSが導入されれば、この保育士は性犯罪者とされ、まだ導入前とはいいながらも、犯罪履歴上二度と児童福祉にかかわることはできなくなります。

 

犯した罪、ましてや児童福祉に関わるものとして、未成年少女の買春は決して許される問題ではありません。罪を償うべき年齢でもあります。

 

ですが、もし相手の18歳未満の売春をした少女が、保育士を目指していたらどうなるんでしょうか?DBS上保育士にはなれないのでしょうか?

これからDBS設立時に審議される問題ですから、あくまでも私が感じた憂いの話ですが、この少女の場合は不問になると思うんです。もちろん逮捕・補導となったとしてもです。でも、そうあるべきだとも願っています。

 

それはまだ少女だからというだけではありません。もしDBSの対象となった場合、この少女は一生「売春」をした女性という情報がついて回ることになります。

「買春」よりも「売春」のほうが、好色な視線にさらされ続けるかもしれません。DBSに情報請求を行えば、雇用主はこの情報を知りえてしまうという、恐れも持っているということですよね?

 

などを憂慮すれば、少女はDBS上は不問になり、将来保育士や児童福祉の仕事に就くことも可能だと思うんです。

 

そこまで考えたときに、この買春をした男性保育士だけが罰せられることは、不均衡に厳しい処置だと感じてしまうんです。このようにニュースになり、社会的制裁も受けた上で、目指した仕事にも戻ることができない。

金銭のやりとりがなければ、ただの恋愛だったのかもしれなく、その金銭を支払ったものと受け取ったものの関係で起きた事件なのにです。

 

女性の売春を根絶する活動には賛成です。もちろん、女性の人権は守られるべきです。

そのためのDBSの導入は賛成ですが、あまりに買春する側だけ、あまりに保育・教育関係者だけへの罪の荷重が強いように感じてしまいます。

このままでは、美人局などの第2の犯罪の温床を作る問題にも発展しかねないのではないでしょうか?

 

私としては、再犯性の低い40歳未満の男性には、DBS除外期限などの特例も作ってもらいたいと感じています。

40歳以上で思慮分別ができない大人は全く救済しなくていいので。

 

福祉は社会のセーフティネットとして重要な役割を担い、多くの人が利用できる社会づくりが求められています。となれば、その担い手となる職も広く間口を開けておくべきものだと感じています。

 

犯罪を犯せばペナルティーは、しっかり受けるべきだと思っています。ただその過ちで、人生やその人の夢・希望がすべて終わってしまうほどの罰は、あっていいのでしょうか?

若者たちのセカンドチャンスの在り方・人生の再構築方法についても、専門家の方々には熟慮していただきたいです。