ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

スカンク部長の会議室(4) 東京へ進出の模索 

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「ヌーソ、たのむよ、

 ・・・鞴子(ふいこ)をたのむよ、

 たのむよ・・・」

 

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ムカカカ(怒)

 

 

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なんて夢見るんだろ・・・。

夢見悪い・・・。

この間は完全に失敗しましたよ・・・。

 

あれからずっと、これだもんな。

 

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ヌーソ。おはようー」

 

 

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「・・・おはようございます。部長

 

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「・・・。」

 

ヌーソがコーヒーにミルク入れるようになったのなんて、全然知らなかったの。昔は甘いコーヒーなんて絶対飲まなかったのにね。今日はミルク入れておいたよ。」

 

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「コーヒーは自分で入れるので・・・」

 

 

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「なんでミルク入れるようになったのー?♪♪」

 

 

 

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・・・(やりにくい・・・)

 

 

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「ところで、新天地開拓の話だけど、

社長もやっぱり青森県

進出はやめておいたほうが

いいというの。

社福の法人格を取得できるか

どうかも含め、

模索するべきだって。」

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「・・はい」

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「考え方としては、

人口のあるところで、

法人格の少ないところが

ねらい目なのかな?」

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「地域差があるので、

法人数がすべてではないとは思います。

ですが、地域ニーズのあるなしは、

事業展開で一番重要になるかと思います。」

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「となれば、東京だよね。

今後も人口の大幅な減少は少ないし、

福祉サービスを望む人も

サービスを提供する側の人員にも希望が持てるよね。

問題は場所代ということ?」

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「地価はどんな事業をするにも

問題にはなってきますよね。

その高い地価を

どうやってまかなうかが、

経営手腕の見せ所なのでは?」

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「じゃ、その地域ニーズはどうなってるの?」

 

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「まず、首都東京といえども、少子高齢化が進んでいることが第一にあげられます。

出生率は、約50年前に2.00を下回り、一時1.00まで低下しますが、現在は1.20前後。出生数は、第二次ベビーブーム期の半数以下まで下がっています。」

参照元:「未来の東京」への論点

 

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「数年前、都心部

関東圏で話題になった

保育園の問題は

どうなっているの?」

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「はい、まず保育園の

待機児童数は

以下のようになっています。」

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引 用元:都内の保育サービスの状況について

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/07/28/02.html

 

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「へー、一番の問題と言われていた

0歳児~2歳児の乳児クラスの改善が

著しいのね。」

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「はい、2025年前には

待機児童数0

目前かと思われます。

続いて、保育園数についてです。」

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「首都は流石ね。

毎年200箇所近くの

保育所が建つなんて。

それに対して認証保育所

毎年下がってるのは意外ね。

認可保育園に移行する園も

あったにせよ、

多様化するニーズに

柔軟な対応ができるのは

認証保育所のほうだと思ってたー。

認証保育所の減り方が

著しいのはなぜ?」

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「それには、

まず認可保育園の補助金

手厚さがあるかと。

補助金が多いということは、

それだけ所管庁の

監査規制も厳しくなりますが、

それでも保育士の昇給を

含めた給与体系維持が

できることにもつながります。

要は、給与が高いから

保育士が確保しやすいと

いうことになります。」

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2つ目には、

東京都の認証保育園は、

区や市でその補助額などの

補助制度が違うんです。

より地域ニーズに

沿うものになるんでしょうが、

半面、事業者側は

事業拡大にはかなりの

制度熟知が必要になりますね。」

 

 

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「児童福祉部門はわかった♪

ボリュームゾーン

高齢者福祉はどうなっているの?」

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「(汗)・・・はい、

東京都の高齢者人口は311万人 

前年度比で2千人の増加をしています。

高齢化率は23.4%になります。」

参照元2021(令和3)915日調べ

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/09/14/14.html

 

 

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「次に福祉施設の整備状態は下記のようになっています。」

令和7(2025)年度末までに定員62,000人分の特別養護老人ホームを整備予定

現在は約54,000人分まで整備 整備率87%

 

令和7(2025)年度末までに定員30,000人分の介護老人保健施設を整備予定

現在約24,000人分まで整備 整備率80%

 

令和7(2025)年度末までに定員20,000人分の認知症高齢者グループホームを整備

現在は12,000人分まで整備 整備率60%

 

参照元:東京の高齢者と介護保険データ集より

 

 

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「へー、グループホームの整備率が低いのって意外ね。」

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「関東圏は地価代が

高いこともあってか、

一つのビルの中に特養・老健・有料老人ホームなどが

一緒に入る複合施設 のビルが多いんです。

地方だとあり得ない話ですが。」

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「逆にグループホーム

現在2ユニット(19人)

くらいまでしか認可が

おりないらしく、

特養などの大型施設に

比べ土地代の回収が難しい面があります。」

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「なら、大型の施設を

建てたほうがいいよね。

青森県と真逆だね。

では高齢者施設も目標達成は目の前ってこと?」

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「それがそうとはいえないんですよ。

後期高齢者人口の推移をみると

2025(令和7 ) 年から

2040(令和 22 )年にかけては、

東京都など大都市部での

著しい増加が予測されています。

住み慣れた地元を離れ、

子の元に身を寄せる高齢者数の予測は、

の地元地域の過疎化とも

関係してくるので

見通しが難しいんですよ。」

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「目標数以上の施設が必要になるかもしれないってことだよね。」

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「さらに、

障がい福祉部門にも関係する、

予測が難しい面があります。

東京都は最低賃金が高いため、

若者の流入が多くなり

知的障がい者が少ないとされるんです。

地方から都市部に移り住むのは

知的障がいがない若者が多いと

思われるので、

相対的に知的障がい者

少なくなるのが原因と思われます。」

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「この若者の流入は、

高齢者数の実態調査にも

関係しています。

平成27(2015)年から

令和7(2025)年までの

10年間で東京都の

高齢者人口(65歳以上)は

20.6万人増加し、

増加 率6.7%で

都道府県中26位となっています。

人口のわりに

増加率が少なく感じませんか?

青森県の高齢者人口は、

現在36万人ですよ。

実際は増加だけで

県一つの高齢者人口近くまでになるんです。」

参照元https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kourei/shisaku/koureisyakeikaku/08keikaku0305/08sakutei/iinkai01.files/data6.pdf

 

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「率で計算をすると

詳細さに欠けてくるね。

大都市は大都市での

予測の難しさがあるってことでしょ?」

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「あと、東京では新参者の我々が

事業展開するためには、

知名度、広告、実績が必要になります。
 東京都は、

社会福祉法人数が少なくても

首都圏進出する他県社福の進出が多いとされています。
 となればその中で、

他の社福よりも効率よく

効果的な事業展開をしなければなりませんよ。」

 

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「青森とは違った難しさがあるね。わかった。ヌーソさん。この件も一度社長と相談してみる。」

 

 

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「はい・・・(素直過ぎてやりにくい・・・)」