ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

dropboxビジネス導入しました

 

問題発生


2019年3月dropboxの無料プランbasicに制限ができました。あれほど複数の端末に同一アカウントでログインしようキャンペーンをしていたのに、3台までの端末でしかインストールができなくなりました。
でも、今までログインし同期していたものはそのまま使えますともいっていました。ですが、そのひと月後の2019.4に私はいきなり困っていました。職場のdropboxをインストールしていたパソコンが壊れたんです。しかも複数台・・・。この時点で新規パソコンはdropbox basicを使えなかったものも複数台あったとはいえ、同一アカウントで使用していたパソコンが壊れたんです。

これまでの経過
当時その問題で職場は大慌てでした。「クラウドは使えないんじゃないの」、「やっぱりVPNだ」との声が聞こえてきたんです。枕詞に「ほらな」がついて・・・(怒) そもそも無料で複数台つなげてデータを共有できていただけでも恩恵を受けていたのに、またVPNの話をしだしていたんです。ちょっとその職場は特殊なのかもしれませんが、10MB程度のギリギリメールなら重いし、複数のファイルを送るのにzipにするのは億劫がる方が多いんです。ここまでの経過もなかなか紆余曲折があり、当時のVPNルータの導入コストがあまりに高いわりに、使用するデータ量は大したことがなかったんです。なのでクラウドストレージの方が安価だという話になっていました。クラウドストレージ導入時(2015年ごろ)私は、googleドライブ派だったんですが、データ転送のスピードからdropboxの導入が候補になります。ここでVPN派が異論を唱えだすんです、「今後の為にはVPNにすべきだ」と。なかなか方向性が決まらない中、とにかく無料(basic)のもので試していた最中で、dropboxのPC問題が起きたんです。最中といって4年も使っていましたが。

 

代案


googleドライブ派だった私が、イニシャル・ランニングどちらも高いVPNになるのだけは反対でした。大急ぎで代案を調べ直しました。

うちの事業では、そもそもサーバーはwindows2005以降ほぼ導入されず、変わってNASが各拠点に導入されました。つまり拠点間のデータ受け渡しをするために限定されるんですが、そのデータ量は1TBに上りました。やはり無料のgoogleドライブでも足りません。有償ならBOXも候補にありました。
ここでなぜdropbox businessになったかになるんですが、BOXにない機能「カメラアップロード」が決定打になったんです。One Driveにもカメラアップロードはありますが、今度はアカウント数の問題が発生します。


条件の整理


当時の価格比較表

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表1

※抜粋かつ、必要になるライセンス数はフェイクですのでご了承ください。
条件は
・使用容量 1TB以上
・権限としては最低でも5種類以上
・かつ安価な物

という上限とともに、外回り組用のカメラアップロードを搭載しているもの
が必要条件になります。

注目したいのは、価格面でのdropboxとboxの比較です。
dropboxら1ライセンス13,500円(当時)に対し、boxは1,710円(当時)とBOXがかなり安価なのに対し、必要になるライセンス数はdropboxは5に対し、boxは72必要なことです。
1ライセンス単価×ライセンス数で計算すると、one driveどころか、boxよりdropboxが安価ということになりました。

 

ライセンス問題

なにより頭を悩ませたのは、権限(ライセンス)問題です。
windowsで管理権限の設定をしたことがある人だとわかりやすいかと思うんですが、administratorとeveryoneとの関係です。
うちの事業は、限りなくadministratorや特殊なライセンス権限を必要とする領域が少ないんです。さらにeveryoneで使用したいPCが多かったということです。では安直に
administratorを全員に渡せばいいというわけにもいかなかったんです。

 

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表2

さらに、問題は特殊なライセンスの存在でした。
administratorの権限内に、特殊な領域を複数作成しければならないんです。
事業所区分ごとの管理権限ということです。

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表3



A拠点はA拠点の領域をもちながら、部長は部長同士の領域を作成することになりました。例えるとA拠点の課長と、B拠点の係長が使用する領域は干渉しあわないようにする必要があるんです。

我ながら、よくもこれをdropboxでやろうと思ったものですが、dropboxだからできたといえます。

 

問題解決方法

 

その問題解決方法は、dropbox basicの存在でした。正確に言うとフリーアカウントとチームアカウントとの同時使用ということです。

 

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表4


 

※図は、チームアカウントの追加画面

縦軸を共用する情報量の多い拠点の領域(busine)
横軸を共用する情報量の少ない役職領域(basic)※
 ※各々でアカウントを取得しフリー領域に共有スペースを作成

を割り当てることによりこの問題が解決することができたんです。
ただし注意があります。それは横軸の領域であり、basic はフリーで使用できる2GBが容量の限界ということです。運用しだすとやはり2GBは貴重な領域になりました。

導入から2年経ちますが、今のところ問題なく運用できています。(VPN問題はただの塩漬けなので再燃すると思います)もしこの記事がなにかの役に立てれば幸いです。