ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

高齢者の労働について

最近徐々に増えてきたと感じているのは、高齢者向けの就業事業です。障がい者福祉から始まった、就労移行支援や就労支援事業ですが、これを高齢者が行う事業です。

年金をもらいながらでも仕事をしたいと思う高齢者はたくさんおり、軽作業でもいいから仕事がしたいという方々の受け皿になっているようです。

 

 

 

高齢者の傾向

VR の記事でも書きましたが、今の高齢者世代は、戦後を経験した後、三種の神器と呼ばれる家電を得ながら、高度成長期・バブル景気を経験し、24時間働く企業戦士たちであり、日本列島改造をしてきた人たちです。土地・家を購入した人も多く、多くの獲得・生産をした世代と言えます。この方々の余暇生活や娯楽を提供することは大変難しいのです。リハビリや「体を動かし介護予防をしましょう」と言えばまだ付き合ってくれるのですが、金銭を消費しておこなうレクレーションはほとんど喜んでもらえないのです。

コロナ禍で時間指定されることが増えましたが、よく図書館や、大型スーパーのフードコートで時間をつぶす高齢者を見かけないでしょうか?あの方々は、自宅の光熱費を抑えるためにそのような場所で時間を過ごすんですが(違う人もいると思います)、とにかく高齢者はどこでもなんにでも耐えるんです。耐久力だけなら若者に負ける気がしません?

 

高齢者の労働って

その人たちにお金を使った遊びでは喜んでもらえません。そこで考えられるのは生産型のレクリエーション、労働なのです。介護保険導入当初から福祉従事者たちはそれに気づいていましたが、介護予防という考えと路線が若干違うため、あまり取り立ててきませんでした。

ですが、「労働」そのものを取り扱うということは大変難しいものです。労働するということは賃金が必要になります。一線を引いた方々に重労働をしてもらうわけにはいかないですし、かといって指導的職業の枠は限られています。

そして、障がい者の就労支援事業と作業の取り合いにつながるわけです。障がい者施設では、刑務作業の一部を分けてもらうなどして作業を行ってきましたが、障がい者施設の民営化もあり、作業そのものが垣根を超えた争いになっています。

若い障がい者であれば、ゲームのエラーやバグを探すデバッガーなどの仕事など、新しい作業なども行えるでしょうが、こと高齢者になるとその作業の幅は大きく狭まってしまうんです。長所を生かして~などよく耳障りのよい言葉も聞きますが、高齢者の長所を一人ひとりひも解き、労働に生かすとなればそれはもう立派な仕事であり、一つの事業所だけではまかないきれない仕事量になります。

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仕事中

提案:高齢者向け作業について

そこに考えられる新しい作業といえば、VRの高齢者向けコンテンツ作りなどどうでしょうか?VRはどこかゲームや、高いところなどの危険な状況を体験できる映像に偏っている気がします。介護の担い手上、高齢者は人口のある都市部の老人ホームに集まる傾向があるので、故郷・田舎のVRを定期的に撮影などしてはどうでしょうか?懐かしむだけでなく、デイサービスでも旅情気分が味わえるものにならないでしょうか?

他、昔から考えていたのは、発電です。映画マトリックスで人間は発電する道具として機械に飼育されています。そんな恐ろしいことは言いませんが、原子力問題を機に電気の発電問題は、あながち人間そのものでもよいのではないかと思うんです。大きなコイルを回したら電気にならないかと思ったんです。人間が作ったクリーンな電気を・・・。このようなものは私には作れないので、誰か発明してほしいものです。