	「ぬーそさんよく来るね。」
	「生活費切り詰めてここにきてます。」
	「急に来たところを見ると、なにか緊急事態かい？」
	「福祉関係でまた注目を浴びているニュースがあるんです。」
	「総理大臣がかわるらしいよね、だいたいなんで私らは総理大臣を選べないんだい？」
	「はりえさん話違いますよー、今年の6月にデイサービスを利用していた女性が、コロナに感染し亡くなられたんです。それに対して遺族が計２７５０万円の損害賠償を求め裁判を起こしているそうです。」

詳しくはこちらをご覧ください。

nu-so.hatenablog.com

	「デイサービスで感染したってことかい？」
	「感染経路は不明としながら、コロナ感染者が送迎車に同乗していたらしいです。」
	「ならPCR検査が受けられなかったの？」
	「PCR検査はあくまで保健所の指導で実施するものですから、民間のキットをデイサービス側が実費で購入でもしない限り、デイサービスで常時PCR検査は受けられるものではないですね。」
	「同乗していたんだろ、どうにかならんかったのかね。」
	「この訴訟に対して、ネット上ではあまり好意的な意見は出ていないんですよね。」

f:id:nu-so:20210801161422j:plain

「福祉業界と訴訟の話をすると、2007年のＪＲ東海の話が有名なんです。

　当時91歳の男性が、認知症により徘徊し、列車にはねられ死亡した事件がありました。

　これに対して、JRは720万円の損害賠償を請求したんです。列車をとめ遅延などの輸送障害が生じた場合、本人が死亡していても、遺族に損害賠償を請求することはよくあることで、この手の損害賠償請求の裁判は、100:0で請求したJRが勝訴するといわれていました。

　この裁判も、最高裁まで争われましたが、認知症や介護の実態を知らない判決だとの

　世論の声も大きくなり、判決は逆転勝訴したんです。」

	「そのニュースなら聞いたことあるね」
	「司法の判決はいつも一定していて、安全の確保のためなら拘束してでも止めるべきだったというそうです。　福祉施設の身体拘束は、虐待行為に当たるといわれているのに、この部分は乖離しているなと感じますよ。」
	「一般市民との見解との差を埋めるため、裁判員制度も導入されましたが、司法制度改革により訴訟ビジネスに拍車がかかったともいわれているんです。『訴えれば、請求額の 10分の1は取れる』という人もいるそうですよ。」
	「お金目当ての訴訟ってことだね」
	「司法は福祉業界に 100%の安全を求めているんです。リスクはゼロだということで、『ゼロリスク』という　言葉があります。」
	「それを求めてはだめなのかい？」

f:id:nu-so:20210801161422j:plain

「2013年に老人ホームで、入居者がドーナッツを食べ亡くなった事件がありました。争われたのは誤嚥や肺炎のリスクのある利用者に対し、窒息の恐れのあるドーナッツを提供したことでした。この判決結果は施設側が勝訴はしますが、この問題もゼロリスクで考えてしまうと、経口摂取しなければいいのかということに行きついてしまうんです。

胃に穴をあけて、直接栄養を流し込む「胃ろう」という施術がありますが、食べる喜びまで奪い、安全を確保することが、果たして人間としての幸せなのかどうかまで問われる問題になっています。」

	「福祉業界の訴訟は、このゼロリスクベースで話が進められることに憤りを感じてしまうんです。今回のデイサービスでコロナ感染の話も、 100%コロナ感染を封じた上で、サービス運営はまだまだ先の話だろうと思ってしまうからこそ、余計に反対意見が多いんでしょうね。」
	「ヌーソさんが言いたいことはよくわかったよ。　コロナの話を聞いたときは、訴訟ビジネスっていうのか、お金目当てな話なんだろうなと、どうも聞いていても気分のよくない話だと思ったよ。」
	「ただ、ほかの裁判の話やその判決の結果など聞いてもなお、自分が遺族側なら言ってしまう、訴訟すると思うんだ。」
	「それが、相手に非がなくても？」
	「非がある、ないではないんだよ。家族を亡くした怒りなんだよ。怒りの矛先の向きやらなんとかいわれようと、なら、怒るなと言われているように聞こえるのさ。金なんかの話じゃないよ。だから私は、コロナ感染して亡くなったデイサービスの訴訟の話に、反対意見が多いことにうなずけないね。」
	「私は、司法に詳しい人間ではないですが、このコロナ感染で死亡した話も、利用していたサービスが「デイサービス」ということには疑問点がありますね。　入所サービス中ならまだしも、国が緊急事態を繰り返している最中、どこまで通所介護事業というサービスが必要だったか、事業者側が事業を行う判断基準はどこにあったかについて、基準を定める国を含め明らかになるべきだとも思います。さらに、訴訟ビジネスなどの話をしましたが、損害賠償額が 2000万という金額、訴訟の相場（？）からいっても決して不適切な金額とはいえないんですよね・・・。難しい問題かと思います」
	「しかたがない、おらが総理大臣になるか」
	「国が崩壊します」

2021-09-23

2021.9.17-9.23　福祉系ニュース　Welfare news

ニュース福祉

f:id:nu-so:20210622080103j:plain

1週間の中で気になったものを魚拓系ニュースにしているページです。

すぐにリンクは切れると思いますが、日付をさかのぼったりするのに使っていただければ。

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障害者の65歳問題　負担軽減策の利用が低調 9/14

https://news.yahoo.co.jp/articles/6627958a5e7edff8bd7c2351f469569175fbc758

コロナで休園の保育所、66カ所　前週から半減、12都道府県 9/17

https://news.yahoo.co.jp/articles/a0fe92d2a824cab97bdc2e01f839df465d01cb82

保育施設トイレで盗撮容疑の理事長男性を不起訴処分前橋地検 9/17

https://news.yahoo.co.jp/articles/921e2b4a1fa6e6a1cf78d6a40e8c2b8efdfd2ad3

障がい福祉給付費６９００万円不正受給福岡市　9/17

https://news.yahoo.co.jp/articles/a4c325624b424f9a3a992b40b3d6e0de90cfeb2a

自宅往診時の抗体カクテル、高齢者施設に応用　大阪知事方針　9/18

https://news.yahoo.co.jp/articles/e4cdd9dcd217e2d290ce2bcae19c76d820f1e864

「介護老人保健施設・介護医療院・介護療養型医療施設」への入所要件と受けられる介護の内容 9/19

https://news.yahoo.co.jp/articles/822c4ef731cfc7a6cfd85209a3409f8ac805034a?page=1

保育所で繰り返される入れ間違い。よその子の汚れたハンカチにどう対処する？【前編】9/19

https://select.mamastar.jp/555865

保育所で繰り返される入れ間違い。よその子の汚れたハンカチにどう対処する？【後編】9/19

https://select.mamastar.jp/555868

【若年介護者へ調査｜深刻化するヤングケアラー問題】8割超が、認知症や障がいを持つ家族の介護により「やりたいことが制限されている」と回答　9/21

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000022736.html

労働者が経営に参画する新たな働き方　協同労働新法の来年10月施行が決定　9/21

https://news.yahoo.co.jp/articles/38aeb783b9a6a7b49e8569fd6d67d6814ad0bfbb

老健施設元職員、詐欺容疑で逮捕　利用者から114万円だまし取る　9/22

https://news.yahoo.co.jp/articles/03e415fe63d4540e4090fbd16ffbc1dd30be1eb3

コロナ診療・介護報酬特例加算打ち切りへ　１０月以降は補助金に 9/22

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20210922k0000m040223000c.html

【将来介護の場面でもVIO脱毛はしておくべき？】VIO脱毛は早めに始めれば良かったと後悔する方が約8割！意外と知らないVIO脱毛で得られるメリットとは！？ 9/22

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000078500.html

すきま時間で介護業界に貢献できる「スケッター」　株式型のクラファンを開始！ 9/23

https://www.jiji.com/jc/article?k=000000016.000046505&g=prt

自宅に放火し母親殺害逮捕の息子事件前に「介護がしんどい」 9/23

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-1256426/

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f:id:nu-so:20211119175727p:plain

注目はこちら

もらえるはずの年収より180万円少ない…ブラック職場の保育士が搾取される「深刻な構造」 9/22

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/87296

とてもよくまとまっているニュースですね。

一応うちのブログ記事も紹介しますので、併せて読んでいただければ。

nu-so.hatenablog.com

2021-09-19

居酒屋けんざん（３）自己決定権

福祉居酒屋けんざん介護

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f:id:nu-so:20210801161418j:plain

はりえさん、そこはスワイプですって、さっき言ったやつ、それじゃ画面に指紋塗りたくってるだけですよ。力入れすぎ、手が震えるほど画面押さなくていいんです。

f:id:nu-so:20210801161347j:plain

だから嫌いなんだよこういうのは（怒）

	「ご主人ってどんな人だったんですか？」
	「無口な人だったよ。でも店ではウェイターが父ちゃんだったの。私が飯炊きやってたんだ。」
	「飯炊きって肴を作る人ってことですね（苦笑）」
	「あんなにしゃべらない人なのに、父ちゃん目当てで来るお客もいてね。（お客からみると）雰囲気がいいんだと。」
	「でも頑固だったんだよ。おらのいうことなんか全然きかないし。意地っ張りなんだよ。プライドが高いというか。入院してたって、居心地悪いんだか何だか知らないけど帰るってきかなかったよ。」
	「きっとそれはプライドが高いとかではなくて、気を遣う人の特徴な気がしますよ。病室って多床室、他の人と一緒の部屋だったんでしょ？」
	「ん」
	「気が回る分、他の人といると気が休まらないんですよ。でも、昭和の男の人ってどうしてプライドが高いんでしょうね？自尊心が強いというのかな？」
	「家族で出かける時だって、おらがお伺いを立てて、本人が納得しないと出かけないんですよ。娘たちはよくぶーたれてたわ。」
	「男尊女卑というのかな、家長として自分が決めたことは家族全員が言うとおりにしないとならないっていうことですよね？うちもそうでしたよ。うちの父はなんでも結果通知タイプで、家族が知らないうちにいきなり物事が進んでいることが多かったですね。」
	「バイスティックの7原則、自己決定の原則ですね。ジョン・スチュアート・ミルという哲学者の『他人に迷惑をかけない限り人間は何をしても自由である』の言葉があり、語源には「自分で自分に自身の法を与える者」という古代ギリシア語に由来する概念が元にありますよ。」
	「おらにはわからね」
	「人は内面に自己実現したい自分がいるそうで、それが実現することで心が満たされるそうです。自己実現に向けた課題、問題を解決するためにも自己決定することが何より大事だと学校で習うもんです。」
	「なにいってるかわからんけど、なんでもかんでも決める父ちゃんだったけど、そのプライド、自尊心？というやつがない父ちゃんは嫌だったかもしれない。自分に自信のない人っていうのは、男性として魅力がないようにも思えるね。」
	「それって、ジェンダーな問題なのかもしれませんよ。男は男らしく、女は女らしくということ自体、男女平等な考え方とはいえませんからね。」
	「女のおらからすると、男性に尊敬を求めている部分はある気がするね。人によれば母性本能をくすぐるタイプの男性が好きだともいう人もいるよ。これはジェンダーという問題なのかい？」
	「うーんごめんなさい。これは私の専門外の話なのかも。ジェンダー（性別）はデリケートな話でうまく線引きはできない話かな。でもはりえさんが話していることは、夫という一人の男性への思いだから、ジェンダーな問題にはならないか。」
	「でも旦那さんがどのようにして、そのように人格形成に至ったかというのはわかる気がしますよ。特に当時の時代背景からいえば、『口数が少なく、気高い』ことこそ男らしいだった気がしますからね。」
	「時代背景ね。それはあるかもしれない。みんながみんなこうでないとならない、なんていう固定観念？というのが強い時代だったからね。父ちゃんが思い描いた通りに生きられた時代じゃない、自己決定権、自己実現ができない時代だったのかもしれないね。社会全体がそんな感じだから、家でも家長以外の意見という多様性は認められない人になってしまったのかもね。」
	「本当は気遣いのできる人だったのなら、娘さんたちの意見を尊重する気がしますが、それをあえてしなかったとしたら、一種の娘さんたちへの教育だったのかもしれませんね。『女はこうあるべき』という。」
	「当時は今よりずっとゆるーい時代だったと思うんだ。今のようになんでもかんでも白黒つけたりしない部分もあったけど、当時は当時で生きづらい部分もあった気がするね。」
	「ま、あの人はそんなによく考えて生きてる人じゃなかったけどね。」

f:id:nu-so:20210801161355j:plain

「スワイプってどこのボタンだっけ？」

f:id:nu-so:20210801161418j:plain

「もう（怒）」

2021-09-16

2021.9.10-9.16　福祉系ニュース　Welfare news

ニュース福祉介護保育

f:id:nu-so:20210622080103j:plain

1週間の中で気になったものを魚拓系ニュースにしているページです。

すぐにリンクは切れると思いますが、日付をさかのぼったりするのに使っていただければ。

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介護報酬0.1%増のコロナ特例、今月打ち切りに「待った」　介護団体が相次ぎ要望 9/8

https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-09-08-2.html

介護の夫殺人　妻、執行猶予求める　控訴審、来月に判決 9/8

https://news.yahoo.co.jp/articles/c162002f28ceef15823442589a393b0a4b9812e0

「保育料減免考えて」「休校対応の休暇を」　緊急事態延長で働く親ら 9/9

https://news.yahoo.co.jp/articles/5b8d97ce653dcd7a97bc064eb732623d0bb8c855

保育所の臨時休園相次ぎ職員などの団体大阪府に対策要望 9/9

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210909/2000051115.html

社会福祉法人「大寿会」贈収賄事件　罰金３００万円など　男２人に有罪判決 9/9

https://news.yahoo.co.jp/articles/31dcabadc90855b2b158ed5aecacf35fd34cef6e

介護労働者が抱えるストレス課題を独自設問で収集し5年、介護業界に特化した『ストレスチェックfor介護』2020年度版調査結果発表 9/10

https://www.jiji.com/jc/article?k=000000113.000034777&g=prt

障害ある客は「一度も乗せたことない」　福祉タクシー悪用し芸人ら送迎　会社社長（５１）らを逮捕 9/10

https://news.yahoo.co.jp/articles/eb2be35f70424cb84649c1c0fe076d98eb1bde6e

社会福祉連携推進法人認定・運営基準案及び社会福祉連携推進法人会計基準の運用上の取扱い案等に関する御意見募集（パブリックコメント）について 9/10

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495210209&Mode=0

保育所、コロナで１２６カ所休園　１６都道府県、７月から急増―厚労省 9/10

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091000878&g=soc

【加盟200園突破！】一時保育マッチングサービス「mitete」 9/10

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000051855.html

山形県知事　早急な保育所感染防止ガイドライン策定を求める 9/11

https://news.yahoo.co.jp/articles/3778b83098f56c2b477b1fa8728e97da6950fca9

漁師支え６７年　沼島唯一の保育所、９月末で閉園　南あわじの離島 9/11

https://news.yahoo.co.jp/articles/6f4eb4dba951fe7d29b2e6fcfa4f8d0520eb9002

「介護美容」がもたらすものとは？ 9/13

https://news.yahoo.co.jp/articles/4c5da6384aa4a963132b82a0616552fa1050a898

コロナで休園の保育所が急増　「子どもに定期的なPCR検査を」の声 9/13

https://news.yahoo.co.jp/articles/713e03e2b2a9d4f835a4b89cf92762a3b8479cd0

LIFE活用、来月にも実態調査　訪問介護や居宅介護支援の加算創設も検討 9/13

https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-09-13.html

新ケアプラン検証、対象基準を告示　訪問介護6割などで該当　10月から　厚労省 9/14

https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-09-14-2.html

「あるある探検隊」のレギュラー　“介護芸人”になっていた！ 9/13

https://news.yahoo.co.jp/articles/8dbb86331d47cd60345e41f38d3a77bc3a032e7d?page=1

福祉施設クラスターに備え　対策チーム発足（福井県）

https://news.yahoo.co.jp/articles/f0622e1517cd775967165ddd867b071d2fc2b5b8

介護報酬0.1%増のコロナ特例、延長も視野　厚労相「財務相としっかり話す」 9/15

https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-09-15-2.html

「これ以上何をすれば」増える未就学児の感染苦悩する保育現場 9/15

https://news.yahoo.co.jp/articles/e19c9515c8bb2437372df41b7cc3849bef3a60d5

個性豊かな「障害者」が活躍する病院　命を守る医療現場を支えるスタッフたち 9/15

https://news.yahoo.co.jp/articles/0c4dd5dcab91a677535c1399db62fef960cb1c80?page=1

中国で期待高まる日本の介護サービス 9/16

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66927

美談で終わらせないで「幼き介護者」　経験者が訴え 9/16

https://www.townnews.co.jp/0305/2021/09/16/591594.html

笠井アナが訴える「病室で無料WiFiを」の切実　入院闘病を経てネットの重要性を実感 9/16

https://news.yahoo.co.jp/articles/369c6e403c15d0812fcbae703b1b768a12cc3f3b

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今週は、ニュースが盛りだくさんでした。

特に注目は3つあり、

特別養護老人ホームの入居者4人死亡、介護放棄か　責任者の女性を書類送検　岐阜・笠松町 9/10

https://news.yahoo.co.jp/articles/3960fb482f7895d5d34babefa60b3557fe036326

2015年からずっとなにやら起きていた法人のようです。事業は手広くやっていたようですが、これはあまりといえばあまりの事態であり、管轄していた岐阜県の指導監査のあり方も問題視されるべきだと思います。

もう一つは、8月末から起きている、札幌にある特養（法人本部は札幌ではありませんが）のパワハラ、残業代未払いと管理職の不労働問題ですか。

こちらは札幌市の動きがあってから、特集したいと思います。

3.この記事はもう文面がないので、このまま記載します。

コロナ感染死で特養を提訴　９５歳女性の遺族、大阪地裁

2021年9月10日 (金)　

大阪府X市の社会福祉法人「X」が運営する特別養護老人ホームで２月、デイサービスを利用していた女性（９５）が新型コロナウイルスに感染し、持病を悪化させて死亡したのは施設側の対策が不十分だったのが原因として、遺族が法人に計２７５０万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴したことが９日、分かった。６月２８日付。

　第１回口頭弁論が９日、大阪地裁であり法人側は「対策は適切で十分だった」と請求棄却を求めた。

　訴状によると、女性は兵庫県の自宅から車で週２回、他の利用者と一緒に送迎されていた。１月３０日、車内で隣にいた利用者が感染したと施設から連絡があったが、ＰＣＲ検査を受ける必要はないとされた。別の利用者も感染したため検査し２月３日に感染が判明。持病の糖尿病が悪化し１４日に死亡したとしている。

遺族側は、車内で利用者同士の間隔を取っておらず基本的な対策を怠ったと主張。法人側は、車の窓を開けて職員はマスクを着けていたと反論し、感染経路は特定されていないとして死亡との因果関係を否定している。

　女性の長男は取材に「責任（の所在）が曖昧なままでは母に顔向けできない」と話した。

	「ぬーそさんよく来るね。」
	「生活費切り詰めてここにきてます。」
	「急に来たところを見ると、なにか緊急事態かい？」
	「福祉関係でまた注目を浴びているニュースがあるんです。」
	「総理大臣がかわるらしいよね、だいたいなんで私らは総理大臣を選べないんだい？」
	「はりえさん話違いますよー、今年の6月にデイサービスを利用していた女性が、コロナに感染し亡くなられたんです。それに対して遺族が計２７５０万円の損害賠償を求め裁判を起こしているそうです。」

	「デイサービスで感染したってことかい？」
	「感染経路は不明としながら、コロナ感染者が送迎車に同乗していたらしいです。」
	「ならPCR検査が受けられなかったの？」
	「PCR検査はあくまで保健所の指導で実施するものですから、民間のキットをデイサービス側が実費で購入でもしない限り、デイサービスで常時PCR検査は受けられるものではないですね。」
	「同乗していたんだろ、どうにかならんかったのかね。」
	「この訴訟に対して、ネット上ではあまり好意的な意見は出ていないんですよね。」

	「そのニュースなら聞いたことあるね」
	「司法の判決はいつも一定していて、安全の確保のためなら拘束してでも止めるべきだったというそうです。　福祉施設の身体拘束は、虐待行為に当たるといわれているのに、この部分は乖離しているなと感じますよ。」
	「一般市民との見解との差を埋めるため、裁判員制度も導入されましたが、司法制度改革により訴訟ビジネスに拍車がかかったともいわれているんです。『訴えれば、請求額の 10分の1は取れる』という人もいるそうですよ。」
	「お金目当ての訴訟ってことだね」
	「司法は福祉業界に 100%の安全を求めているんです。リスクはゼロだということで、『ゼロリスク』という　言葉があります。」
	「それを求めてはだめなのかい？」

	「福祉業界の訴訟は、このゼロリスクベースで話が進められることに憤りを感じてしまうんです。今回のデイサービスでコロナ感染の話も、 100%コロナ感染を封じた上で、サービス運営はまだまだ先の話だろうと思ってしまうからこそ、余計に反対意見が多いんでしょうね。」
	「ヌーソさんが言いたいことはよくわかったよ。　コロナの話を聞いたときは、訴訟ビジネスっていうのか、お金目当てな話なんだろうなと、どうも聞いていても気分のよくない話だと思ったよ。」
	「ただ、ほかの裁判の話やその判決の結果など聞いてもなお、自分が遺族側なら言ってしまう、訴訟すると思うんだ。」
	「それが、相手に非がなくても？」
	「非がある、ないではないんだよ。家族を亡くした怒りなんだよ。怒りの矛先の向きやらなんとかいわれようと、なら、怒るなと言われているように聞こえるのさ。金なんかの話じゃないよ。だから私は、コロナ感染して亡くなったデイサービスの訴訟の話に、反対意見が多いことにうなずけないね。」
	「私は、司法に詳しい人間ではないですが、このコロナ感染で死亡した話も、利用していたサービスが「デイサービス」ということには疑問点がありますね。　入所サービス中ならまだしも、国が緊急事態を繰り返している最中、どこまで通所介護事業というサービスが必要だったか、事業者側が事業を行う判断基準はどこにあったかについて、基準を定める国を含め明らかになるべきだとも思います。さらに、訴訟ビジネスなどの話をしましたが、損害賠償額が 2000万という金額、訴訟の相場（？）からいっても決して不適切な金額とはいえないんですよね・・・。難しい問題かと思います」
	「しかたがない、おらが総理大臣になるか」
	「国が崩壊します」

	「ご主人ってどんな人だったんですか？」
	「無口な人だったよ。でも店ではウェイターが父ちゃんだったの。私が飯炊きやってたんだ。」
	「飯炊きって肴を作る人ってことですね（苦笑）」
	「あんなにしゃべらない人なのに、父ちゃん目当てで来るお客もいてね。（お客からみると）雰囲気がいいんだと。」
	「でも頑固だったんだよ。おらのいうことなんか全然きかないし。意地っ張りなんだよ。プライドが高いというか。入院してたって、居心地悪いんだか何だか知らないけど帰るってきかなかったよ。」
	「きっとそれはプライドが高いとかではなくて、気を遣う人の特徴な気がしますよ。病室って多床室、他の人と一緒の部屋だったんでしょ？」
	「ん」
	「気が回る分、他の人といると気が休まらないんですよ。でも、昭和の男の人ってどうしてプライドが高いんでしょうね？自尊心が強いというのかな？」
	「家族で出かける時だって、おらがお伺いを立てて、本人が納得しないと出かけないんですよ。娘たちはよくぶーたれてたわ。」
	「男尊女卑というのかな、家長として自分が決めたことは家族全員が言うとおりにしないとならないっていうことですよね？うちもそうでしたよ。うちの父はなんでも結果通知タイプで、家族が知らないうちにいきなり物事が進んでいることが多かったですね。」
	「バイスティックの7原則、自己決定の原則ですね。ジョン・スチュアート・ミルという哲学者の『他人に迷惑をかけない限り人間は何をしても自由である』の言葉があり、語源には「自分で自分に自身の法を与える者」という古代ギリシア語に由来する概念が元にありますよ。」
	「おらにはわからね」
	「人は内面に自己実現したい自分がいるそうで、それが実現することで心が満たされるそうです。自己実現に向けた課題、問題を解決するためにも自己決定することが何より大事だと学校で習うもんです。」
	「なにいってるかわからんけど、なんでもかんでも決める父ちゃんだったけど、そのプライド、自尊心？というやつがない父ちゃんは嫌だったかもしれない。自分に自信のない人っていうのは、男性として魅力がないようにも思えるね。」
	「それって、ジェンダーな問題なのかもしれませんよ。男は男らしく、女は女らしくということ自体、男女平等な考え方とはいえませんからね。」
	「女のおらからすると、男性に尊敬を求めている部分はある気がするね。人によれば母性本能をくすぐるタイプの男性が好きだともいう人もいるよ。これはジェンダーという問題なのかい？」
	「うーんごめんなさい。これは私の専門外の話なのかも。ジェンダー（性別）はデリケートな話でうまく線引きはできない話かな。でもはりえさんが話していることは、夫という一人の男性への思いだから、ジェンダーな問題にはならないか。」
	「でも旦那さんがどのようにして、そのように人格形成に至ったかというのはわかる気がしますよ。特に当時の時代背景からいえば、『口数が少なく、気高い』ことこそ男らしいだった気がしますからね。」
	「時代背景ね。それはあるかもしれない。みんながみんなこうでないとならない、なんていう固定観念？というのが強い時代だったからね。父ちゃんが思い描いた通りに生きられた時代じゃない、自己決定権、自己実現ができない時代だったのかもしれないね。社会全体がそんな感じだから、家でも家長以外の意見という多様性は認められない人になってしまったのかもね。」
	「本当は気遣いのできる人だったのなら、娘さんたちの意見を尊重する気がしますが、それをあえてしなかったとしたら、一種の娘さんたちへの教育だったのかもしれませんね。『女はこうあるべき』という。」
	「当時は今よりずっとゆるーい時代だったと思うんだ。今のようになんでもかんでも白黒つけたりしない部分もあったけど、当時は当時で生きづらい部分もあった気がするね。」
	「ま、あの人はそんなによく考えて生きてる人じゃなかったけどね。」

ヌーソの皿の上

福祉とpc関係の記事です

大阪　3歳児　虐待死　について　～9/28まとめ

10月のラインナップ

イラスト館（８）入店

居酒屋けんざん（４）福祉業界の訴訟について

2021.9.17-9.23　福祉系ニュース　Welfare news

居酒屋けんざん（３）自己決定権

2021.9.10-9.16　福祉系ニュース　Welfare news